「そろそろ10分経ったか?」
「いや、まだあと2分55秒ある!」

「え、お前測ってたの?」
「まーな!」

なんて、本当は嘘だけど。
もう10分経ってるけど、このくらいならごまかせるかなーって。
だって、もうちょっとだけ居たいんだもん。

「なーなー、はないー」
「ん?」

「明日は学校来る?」
「あぁ、行くよ。朝練は見学にしようかと思ってたけど」

「そだなー。無理すんなよ?」
「おー。放課後は軽く出ようかなって感じで」

「ん! 今夜もちゃんと寝るんだぞ、はないー」
「お前が来なきゃ、もっと寝れたかもな」

「えっ!」
「冗談だ」

ははは、と笑いながらガバッと起き上がった。
トイレにでも行くんかなーってちょっと避けたら、ちょいちょいと手招きされる。
こ、これはもしかして!

「くっついていいのか!?」
「くっつきたかったんだろ?」

うん!と大きく返事して、ガッと花井の腕ん中に飛び込む。
足も花井の腰に回して、全身でくっついて離れないように。

すると、花井はおれよりももっと強い力で抱きしめてくれた。


[*prev] [next#]

5/9


目次SRTOP




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -