「なー、花井は?」
「何が?」

「おれじゃないとダメ?」
「はぁ? 当たり前のこと聞くなよ」

「え? えっ!?
「? 何だよ」

「何って、だって…」
「ん?」

きょとんって顔してるけど、結構スゴイこと言ったよな今!
花井って普段ははぐらかすのに、唐突に素直になるから困る…!

予想外の言葉に下向いて照れてると、花井がまた髪をくしゃって撫でてきて。
その手に自分からも頭を押し付けたら、「猫みてぇ」って笑われた。

「花井は何で風邪ひいた? 腹出して寝てたのか?」
「お前と一緒にすんな。飛鳥からもらっただけ」

「あー! そういえば、風邪ひいたって言ってたなー」
「そう。俺に移ったおかげか知らないけど、アイツはピンピンしてるぞ」

「いいお兄ちゃんじゃん!」
「褒められることか…?」

今度おれに移ったら、花井はお見舞いに来てくれるかなぁ。

俺だったら『来るな』じゃなくて『来てほしい』ってメールしちゃいそう。
花井の顔見たら元気になれそうな気がするし!

でも来てくれるかなー?

うーん……


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