泉からの誘いを待とうかと思ったけど、やっぱりここは俺から誘おうかな。
変に意識させちゃったの俺だし…と、頭を撫で続けながら耳の後ろにキスをする。
すると、泉の体が少しだけピクンと反応した。
「…今日も、アレですんの…?」
「ダメ…?」
「…あんまり力つけられても、困るし」
「何で…?」
「いざ、って時に、逃げられないじゃん」
「なに逃げようとしてんのv」
耳の後ろだけじゃなく、耳やほっぺに何度もキスを落としつつ笑うと、泉も同じようにふっと笑った後、抱き付いてきて俺の耳の後ろにもOKの返事をしてきた。
「逃げられないように、もっと力つけないとな…v」
「押さえつけられる前に、走って逃げる…」
ふふふと笑いながら、何か不穏な事言ってますけど。
もちろん逃がすつもりなんてないけど、泉だって逃げるつもりない…よな?
「じゃあ、筋肉だけじゃなくて体力もつけとかないと…」
「…ん、……っ」
服の裾から両手を差し込んで胸やお腹を撫でると、体の力を抜いてくたんと凭れ掛かってきた。
その流れで背中も撫でると、全身で抱き付いてくるようにくっついてくる。
こうされると、ベッドに運びやすいんだよなぁ。
泉の(運んでほしい)意向そのままに、ひょいっと持ち上げてベッドに移動する。
あ、もしかしたらこの移動でも腕力ついてるのかもしれないな…なんて思いながら電気を消し、泉の体に覆い被さって…
「…好きだよ」
「…ん、俺も……」
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