抱っこに無抵抗のまま、俺の胸にぽすっと頭を預けてくる。
よしよしと頭を撫でると、ますますとろんとした目になった。

撫でるついでに髪を梳いて感触を楽しみつつ、おでこや髪にちゅっちゅとキスをすると、くすぐったそうに笑ってる。
こういうのを幸せって言うんだろうなぁ…

「…そうだ。少し前から思ってたんだけど」
「なに?」

「ちょっと痩せた?」
「え? いや、そんな事ないと思うけど。篠岡からも何も言われてないし」

そうかなぁ。
見た目は変わってないと思うけど、持ち上げたりすると軽いような気がしてたんだけど…

「軽い?」
「うん、そんな気がする。気のせいかなぁ」

「お前が力ついたんじゃねーの?」
「あー、なるほどね! そっちか! …でも、何もしてないんだけどなぁ」

「成長じゃねーの、ただの」
「そっかー、成長かー」

会話の最中、頭を撫でる手が止まっていたらしく、泉が胸板に頭をすりすりと擦りつけてくる。
この無言での「撫でてほしいアピール」に気付いた後、望み通りにすると今度は手の方に頭をすりすりしてくる。

この愛くるしさには、もう悶えるしかないだろ…
胸からキュンキュンと音が鳴ってる気がするもん。

どこまで可愛いんだ…!


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