「うわ! お前めっちゃ顔赤いぞ!」
「だ、誰のせいスか! び、ビックリした…心臓止まるかと思った…」

「はー… お前でもそんな顔すんだなー…」
「…ど、どんな顔してます?」

「ふふふv なっさけねー顔!」
「な! だ、誰がスか!」

へへーんだ!って笑いながら体を離し、照れて怒った榛名から逃れようと走り出す。
でも、榛名のが足速いから、すぐに追いつかれてしまった。

「うわー、捕まったー!」
「もう逃がさないッスよ!」

「あーあ、どーせ足遅いよ俺はー」
「そういう意味じゃないッス。やっと手に入れたんだ。もう離さないって意味ッスよ」

ニヤリと不敵に笑われて、今度は俺の顔が真っ赤になる番になった。
そんなセリフ似合うの、コイツぐらいじゃねーの…?

「…お前って、本当にスゴイな」
「そうスか? 何が?」

「いろんな意味で! ったく、お前にゃ責任とってもらうからな」
「え? 責任て何のスか?」

「好きにさせたんだから、俺の事一生面倒見やがれ! アホ榛名!」
「な! も、もちろんッスよ! 責任とります!」

少し赤くなりながらも声高らかに宣言されて、また笑ってしまう。

あーあ、ついに言っちゃったなぁ。
でもまぁ、責任とってくれるみたいだし、不安も何もかも任せていいって言ってたし。

まだ少し怖いけど、信じてみようと思う。
俺の言葉は頼りないけど、コイツの言葉なら、信じられる気がするんだ。

「ねぇ、かぐさん」
「んー?」

「まさか、OKの返事がプロポーズだなんて思ってもみませんでした!
は!? し、してねーよ!」

「だって一生面倒見てくれって言ったじゃないスか!」
「そういう意味で言ったんじゃねーよ!」


それは、えーと〜…
あと何年後かにお前からしろよ!


俺からは
絶対に言ってやんないからな!




**END**


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