* * *


「明日の朝練、危ないかもなぁ。時間帯天気で、朝の9時まで傘のマークついてたし」
「ふーん… じゃあ花井からメール来るかもな…」

右手で頭を撫でてきて、左手は背中をぽんぽんしてくる。
心地よい体温と、優しい声と、居心地のいい腕の中…どんどん体がとろけてってるような気がする。

「…なぁ、もうする事ない?」
「うん、全部終わったよv」

何か残ってる家事があるのか、一応聞いてみたけど無いらしい。
それじゃ、遠慮なく甘えてもいいわけだ。
というか最初から遠慮もしてないし、今も甘えてるわけなんだけどさ!

もぞもぞと浜田の胸から顔横に移動して、耳の後ろにちゅっとキスをする。
もちろん、誘いの意味を込めて。

すると、浜田が嬉しそうに強めに抱きしめてきて、俺にも同じように返してくる。
何つーか、俺から誘うと毎回'嬉しい!'って感情がスゲェ伝わってくるんだよな。

今の浜田に尻尾があったら、ぶんぶん振り回してそうだ。
その様子を想像して少し笑うと、いつもの手付きで顔を傾けられてキスされる。
すぐに入ってきた舌が、俺の舌を味わうみたいにしてゆっくりと舐めてきた。

「…ん、バニラの味がする…v」
「さっき食べたからな…、……ふ、…ん…」

まるでアイスを舐めるかのようにして動いてきて、溶かされるみたいに体の力が抜ける。
左手で首後ろを固定され、服の裾から右手が侵入してきた。

「ん…、電気…」
「ベッド行く…?」

浜田の問いかけに、小さく頷いて二人で立ち上がる。
先にベッドに座ると、浜田が電気を消して、部屋が真っ暗になった。

今ここにいるのは、俺と浜田と、雨音だけ。
ゆっくりと押し倒されて、慣れた体重が覆いかぶさってきた。

「なぁ、浜田…」
「ん…?」

「雷が鳴る前に、終わらせろよ…?」
「はははv …夢中になれば、聞こえないかもよ?」

「はは、どうだかv」
「試してみよっか…」


結果がどうなったのかは…言うまでもないよな?




**END**


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