* * *
ちくしょー、浜田のくせに。
俺のこと無下にしやがって。
まぁ俺も早く終わらせてほしいと思ってたし…と、また携帯を取り出していじいじする。
何となく目についた芸能ニュースを読んでると、背中越しにノートの閉じる音が聞こえた。
「泉ー、終わったよー」
「ふーん」
「何見てんの?」
「ニュースー」
俺が寝てるベッド淵に座り、髪をいじってくる。
耳に当たってくすぐったいんだけど、浜田の方は見てやんない。
俺の事を蔑にした罰だ!
「まだ見終わんない?」
「おー」
「えー… もー」
「……」
熱心にニュースを見るフリをしてると、浜田が不満げな声を出して立ち上がった。
後ろでゴソゴソしてる音からして、たぶん洗濯物でも畳んでるんだろう。
干し終わったの積み上がってたし。
…あ、しまった。
浜田が宿題してる間に、俺がやってやれば良かった。
ちょっかい出してる場合じゃなかった…
* * *
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