* * *


ちくしょー、浜田のくせに。
俺のこと無下にしやがって。

まぁ俺も早く終わらせてほしいと思ってたし…と、また携帯を取り出していじいじする。
何となく目についた芸能ニュースを読んでると、背中越しにノートの閉じる音が聞こえた。

「泉ー、終わったよー」
「ふーん」

「何見てんの?」
「ニュースー」

俺が寝てるベッド淵に座り、髪をいじってくる。
耳に当たってくすぐったいんだけど、浜田の方は見てやんない。
俺の事を蔑にした罰だ!

「まだ見終わんない?」
「おー」

「えー… もー」
「……」

熱心にニュースを見るフリをしてると、浜田が不満げな声を出して立ち上がった。
後ろでゴソゴソしてる音からして、たぶん洗濯物でも畳んでるんだろう。
干し終わったの積み上がってたし。

…あ、しまった。
浜田が宿題してる間に、俺がやってやれば良かった。

ちょっかい出してる場合じゃなかった…




* * *


[*prev] [next#]

5/9


目次SRTOP




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -