* * *


宿題しろって言ったのは泉なのに、後ろで こちゃこちゃとちょっかい出してきた。
たぶん、暇だから構ってくれって事なんだろうなv

「よ、わ、らせ…弱らせろ?」
「ぶぶー」

「ちょい待って、もーちょいだから」
「だめー」

クイズ出すのはもう少し待ってくれ、もう少しで宿題も終わるからって意味で制止したけど、泉はどこか楽しそうに文字を書き続けてる。
背中と問題集、どっちにも集中しなきゃいけないなんて…このイタズラ猫め!

「よわー…」
「よ、の時点で違うわ」

「え、そう? んー…」
「で、終わったか?」

「あと2問です!」
「おっせーなぁ。早く終わらせろよ」

「…あっ! もしかして『終わらせろ』?」
「あ、言っちゃった」

あーあって感じで呟いた言葉に、思わず笑ってしまった。
そんなに終わらせてほしいなら、ちょっかい出さないで待っててくれればいいのに…そんな所も可愛いんだけど!

「それでは、次の問題です」
「ちょっと待ってって! 本当にすぐだから!」

また こちゃこちゃと文字を書きだそうとしたのを、慌てて止める。
泉に背中を見せる格好だったのを、場所を移動して正面を向く形に座り直した。

俺だって早く終わらせたいんだからねって意思表示をすると、泉が口を尖らせてベッドに移動し、枕に突っ伏した。

あ、拗ねちゃった。
すぐ宥めに行きたいけど、あと2問終わらせてから!



* * *


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