・ ・ ・


もう、いきなり来て何だっつーの!
せっかく和やかな いい雰囲気だったのにー!

「あーもうヤだヤだ! 迅、お前からハッキリ言ってやれ!」
「え、俺からですか!?」

「おう、バシッと言ってやれ!」
「で、できませんよ! こういうのは、自分で気付かないとダメって、みんなで結論出したじゃないですか!」

さっきから結論結論って、何を言ってるんだろ?
しかもみんなで、って…誰のこと?

「何なんだ、一体… 俺が何に鈍感だって言うんだ、迅?」
「え! お、俺に聞かないで下さい…」

「大丈夫だ、怒らないから。慎吾さんも迅から言えって言ってるし」
「…恨みますよ、慎吾さん」

ボソッと迅が呟き、大きなため息をついた後、タケさんに「一度、全員座りましょう」と提案した。
それにタケさんも慎吾さんも頷いて、最後に迅も座った。

…俺も座った方がいいのかなぁ?
一人だけ寝てるのって変?

「タケさん、単刀直入に言います」
「おう」

「タケさんは、利央の事が好きなんだと思います
「え?」

「そして、利央も。ということは、二人は両想いなんだと思います
「えっ?」

「ビックリするぐらいドストレートに言ったな、迅!」
「慎吾さんが言わせたんでしょ!」

…ん?
タケさんが、俺の事を好きで、俺もタケさんが好き…?

二人は両想い…って?

確かに、俺はタケさんのこと好きだし、尊敬もしてるし…
それは迅も知ってるはずだけど…

迅は何のことを言ってるんだろう?(!)



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