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「おかしいだろ! 何でほのぼのな空気出して終わりなんだ!」
「お、落ち着いて下さい慎吾さん!」
いきなり現れた慎吾さんと迅に、利央も驚いているようだ。
つーか、何でキレてんだこの人?
「な、何スか急に…? ていうか、何でいるんスか?」
「準太に聞いたんだよ、お前がココに来るっていうから!」
「はぁ、俺に何か用事ッスか?」
「ちがーう! ついにくっつくのかと思って見に来たんだよ!」
「くっつく?」
「もー、人ん家で騒がないで下さいよ慎吾さん! 一応、俺は病人なんですからね!」
ベッドに寝たまま、利央が発狂してる慎吾さんに文句を言ってる。
迅も慎吾さんの体を押さえて「まぁまぁ…」なんて宥めてるし…何だこの状況。
意味が分からん。
「タケ、お前言ってたよな? 利央のことばっかり考えて心配してココに来たって」
「え、聞き耳立ててたんですか?」
「質問に答えなさい!」
「え〜… はぁ、まぁ言いましたけど…それが何か?」
「利央、お前も同じだって言ったよな? タケのことばっかり見ちゃうって!」
「慎吾さんのその元気、分けて下さいよ…」
「質問に答えなさいパート2!」
「はいはい、言いました! それで何で慎吾さんがキレるんですか?」
「そりゃキレんだろ! 俺はこういうダラダラした感じが嫌いなの!」
「慎吾さん、落ち着いてって! 二人は超鈍感だから仕方ないって、結論が出たじゃないですか!」
「ちょっと待て迅、何だその聞き捨てならないセリフは?」
「超鈍感ってどういう事!?」
鈍感で結論づけられて、利央も不満そうだ。
そりゃそうだよな。いきなり現れて鈍感のレッテル貼られて、納得出来るわけがねぇ。
しかも聞き耳立ててるとか…つーか、その会話したの結構前だよな。
いつから部屋の外にいたんだ?
迅も迅だ、何で止めないんだ。
慎吾さんの良心の役目だろうに!
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