まさか、気付かれた!?
ヤベェ!って思ったのに、それ以降は何の反応もない。

なんだ、無意識に握ったのか…と、ホッと胸をなでおろしたのも束の間。
今度はグイーッと強く抱きこまれてしまう。

待った待った!
そんなに密着されたら(右手が)動けないって!

抱きしめられてるっていうか、潰されてるっていう方が正しいと思う。
普通に苦しいもん。逃げ遅れた左手が間に挟まって痛いもん。

息苦しくて浜田の肩でふぅふぅしてると、体を離されて ふっと楽になった。
思わず「はぁ…」と大きめのため息が出た。アホめ、寝ぼけるのもいい加減に…

「…泉」
「…え? …お、起きて、た…?」

「泉…、…」
「…んん!?」

二度名前を呼ばれた後、顔を引き寄せてベロチューしてきた。
暗くてどんな表情をしてるのか分からないけど、息遣いだけは伝わってくる。
興奮してる時のソレだ。

バレてたんだ。いつから?
恥ずかしい気持ちと、どうにかして言い訳を…という焦りがごちゃ混ぜになる。
加えて、元々発情していた俺に、このキスはトドメの一撃というか…

「…っ、ちょっ、と…、待っ…、…〜!」

1回仕切り直しさせてくれ、という意味で浜田の唇から逃れようとするも、何度も追いかけられて塞がれる。
無言のまま、顔が見えないままにキスをされて、下半身を弄られる。

若干反応していたソレを握られて、いつも通りに俺が気持ちよくなれるよう動かしてきた。
それはそれで望んでいたことだけど、今は恥ずかしさの方が勝ってるっていうか…!


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