・ ・ ・


すぅすぅと眠ってる浜田と、ドキドキと発情してる俺。
無邪気な寝息立てやがって…こっちの身にもなれってんだ。

帰るのも面倒だし、ってことで俺もさっさと寝てしまおうと思ったんだけど、なかなか思うように行かない。
意識しないようにしようと思えば思うほど、逆にそれが意識してるってことになるわけで…

すっぽり入ってる腕の中、ふと目の前の喉仏が気になった。
ぽこっと出てるソレに、何となくキスしてみる。
何か反応があるのかなと思ったけど…特に何もない。

そこで、ふと思いついた。
疲れてたし、何してもコイツは起きないんじゃないだろうか。

だったら、俺がここで一人でシても、バレないんじゃないかって。

「…はまだ?」

一応、小さな声で名前を呼んでみる。
けど、やっぱり反応がない。ぐっすりと眠ってるみたいだ。

よし!
そうと決まったら、俺もさっさとシて スッキリして寝るぞ!

ぴったりくっついていた体勢から少し離れ、背を向けてもぞもぞと静かに開始する。
隣で浜田が寝てるのに…なんて思ったら、ますますドキドキしてきた。

そこでふと、気付いた。
妄想しながらヤろうと思ったけど、すぐ傍に格好の獲物があるじゃねーか、と。

もっかい浜田の方を見るように寝返りを打ち、すすすと首元に近づく。
空いてる左手で少しだけ体を触ると、鎖骨の位置が分かった。

ここが鎖骨という事は…と脳内でイメージしながら、首にキスしたり、思いっきり匂い嗅いだりと変態っぽいことをしてみる。

浜田にバレたら恥ずかしくて死ねるな。
なんて思いながら、右手の動きを再開しようとしたら…不意に、俺の左手がギュッと握られた。

…え?


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