花井のエロ魔人!
スケベ!

…けど、好きだぁあああ!!


●●Erotic Devil●●●


花井の部屋に遊びに来るのは、久しぶり。
いつもイチャイチャすんのは、部活終わりの部室だし。

けど、今日は珍しく花井から誘ってきたんだ。
「たまには家に来ねぇ?」って!

ちょっと照れてるのを隠してる感じに言われてさぁ、すっげー嬉しくて!
すぐにOK出して、ついてきたって感じ!

「田島の番だぞ」
「今考えてんの!」

お風呂借りてお互いにスッキリした後、今は飛鳥から借りたオセロで遊んでるとこなんだ。

花井が白で、俺が黒。
わりといい勝負で、盤の色は半々ぐらいになってる。

「んー…!」
「降参か?」

「それはナイ! むむむ…!」
「はは、悩み過ぎだろ」

ココに置いたら角取られるし…コッチに置いたら一列取られるし、取り返すのも大変そうだ。
どっちを犠牲にするかで盤とにらめっこしてると、ふいに俺の携帯が鳴った。

「鳴ってるぞー」
「もー、考えてんのに… あ!」

メールか何かだと思ったのに、俺がココに来る前に自分で設定したアラームだった。

もうこんな時間だったのか!
集中してて気付かなかった!

「はないー、このままにしとける?」
「え? 何、帰んの?」

「今日なー、見たい映画があんの! ずっと見たいと思ってたやつー」
「録画すりゃいいじゃん」

「録画は、姉ちゃんがドラマやってんの。だから、映画は見ないとダメなんだー」
「ふーん…」

壁掛け時計を見ながら帰る時間を逆算してると、花井が「ちょっと待ってて」つって立ち上がり、部屋を出て行った。

待っててって言われても…
このままじゃ間に合わなくなっちまうのにー!



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