●●Storm of love●●●


お昼休み。
花井と阿部の3人でちょっとしたミーティングをした後、離れた所で大人しくしてた水谷のとこに行く。

一緒に参加してもいいのに、邪魔しちゃうからってすみっこで待ってたみたい。
全然邪魔じゃないのになぁ。待ってる姿も可愛いけどv

「お待たせ〜v」
「えへへ、待ってたぁ〜v」

いい子いい子してって言わんばかりに、満面の笑みで迎えてくれる。
可愛いなぁ、もうv

「さっき、練習のスケジュールが決まったんだけど、」
「うん、行く〜v」

「え、まだ何も言ってないじゃん」
「デートの誘いじゃないの?」

ほわほわと笑ってる水谷が、もうめちゃくちゃ可愛い。
まだ誘ってもいないデートに、即行くって言っちゃうとこなんかも可愛い。
ニヤニヤしちゃいそうなんですけど…!

「どこ行く? 栄口の行きたい所でいいよ〜v」
「…うーん、それなんだけど…」

これは、本当に偶然なんだけど。
1日練習がオフの前の日は、俺が一人で留守番する日なんだ。

だから、水谷さえ良ければ一緒に留守番…ていうか、家に泊まりで遊びに来ない?って誘うと、水谷の顔がぱぁああって明るくなった。

「え、誰もいないの? 栄口だけなの?」
「うん、そうだってばv」

「マジで!? ぃやったぁ〜!
「ちょ、シィー!」

体全部で喜びを表現する水谷に、静かにするようにと窘める。
まだ席に座ったままの阿部と花井が、うるさいとでも言いたいように一瞥してきた。
近くにいたら絶対怒られたと思う、うん。


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