「…はまだぁ」
「んー…?」
「お前さ、俺のどこが好きなの?」
「え? …全部v」
「全部じゃ分かんねぇ〜v」
「だって全部だもん〜v」
ふふふと笑いながら質問してくる泉は、どうやら機嫌がイイらしい。
さっきまでの色気と、今の楽しそうな表情が相まって…絶妙な愛らしさなんですけど。
「そん中で1番のとかってあるだろー」
「1番〜? えーと…」
考えながら、お互いに横向きになる体勢にシフトする。
ラブ期じゃないにしても、ごく稀にこんな感じで甘えてくる時があるんだよな。
言うならば、デレ期?
「やっぱり、芯がある所かなー。流されないっていうか…ちゃんと自分持ってる所?」
「ふーん…」
俺の答えに、一応は満足したらしい。
にこにこしながら、俺の首元に顔を埋めてすりすりしてる。
まるで猫みたいに甘えてきて…俺もデレデレしながら抱きしめ、柔らかい唇に何度も自分のを重ねて甘えた。
「…じゃあ、泉は俺のどこ好き?」
「んー…、…と、……、ちょ、言えねえってv」
泉の回答を待たずして、俺がキスで唇を塞ぐもんだから、笑いながらツッこんできた。
そう言葉では言いつつも、拒んだりしないでちゃんと受け止めてくれる。
この柔らかさは何度もしたくなるっていうか、クセになるっていうか…
「早く言ってー…v」
「……、メシが旨い所」
「えっ、そういう感じ?」
「何を期待してたんだ、アホv」
軽くてしっと頭を叩かれ、笑われた。
いや、褒められて嬉しいけど、もっと内面とかさ、そっちの感じかと思うじゃん!
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