「はー…栄口の肌って、撫で心地いいよねぇ… 手に馴染むっていうか…」
「…あはは、くすぐったいってv」

「撫でてるせいかなぁ。肌も研磨されてたりしてv」
「んなわけないでしょv」

服の下に手を滑らせて、脇腹や胸を何度も撫でてくる。
撫でられるの大好きだから、止めないで水谷の手の感触に身を委ねた。

こんな風に甘え合う時間も、もうすぐで終わりかぁ…
明日も会えるのに、ずっとくっついてたせいか、何だか離れがたいっていうか…

「みずたにぃー…」
「ん〜…?」

「帰んないでー…」
「…へ?」

「帰っちゃダメ。ずっとキスしてよー…」
「さ、さかえぐち…」

帰ってほしくなくて、抱きしめる腕に力を込める。
ほっぺや口に何度も俺からキスすると、グイッと体を離された。
…あれ?

「…ごめ、もう帰る」
「え? …え!?」

「栄口が可愛すぎて死んじゃうから! それじゃ!」
「ちょ、ちょちょちょ! 待って!」

な、何その理由は!?
よく分かんないけど、勢いよく立ち上がって、荷物持って部屋から出て行っちゃった。

…って、マジかよ!
ちょ、待てっつーの!


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