「はい、お布団入ってv 痛いとこない? 大丈夫?」
「ん… 背中がちょっと…」

「そっか、床だったもんね! ごめんね、優しくする余裕なかった…」
「はは、いいんだって! 俺がいいって言ったんだから」

しょんぼりする水谷を、おいでおいでして一緒に横になる。
そーっと抱きしめられて、労わるように背中を撫でられた。
んー、ふわふわする…

「…ねぇ、栄口。将来は一緒に暮らそうね?」
「え? あはは、どしたの急に?」

「だって、帰りたくないんだもん… このままずーっと栄口と一緒にいたいなぁって思って…」
「…うん、そうだね」

「だから、帰る所を一緒にすればいいんだよ! ね、一緒に暮らそうねv」
「うんv」

えへへ、と笑いながら頭をまるまるっと撫でられる。
俺も水谷に同じようにすると、ちょっと照れたようにして甘えてきた。
…こいつ、どんな時でも可愛いぞ。

「あ、3時半だ。このままお昼寝する?」
「やだ、時間勿体ないもん」

「でも、眠そうな目してるよ?」
「んー…」

確かに、ちょっと疲れたけど。
でも、姉ちゃんたちが帰ってくるまであと少しだし、寝てる時間が惜しいじゃないか。

そう伝えたら、水谷が嬉しそうにして「じゃあ30分だけ寝よv」って提案してきた。
…んー、30分だけならいいかなぁ…

「目覚ましセットするね! はい、ちゃんと腕の中に入ってぇ〜v」
「あははv お邪魔しまーすv」

もぞもぞと移動して、ちゃんとぴったりくっつく位置に移動する。
自然な流れで水谷が俺の頭に手を置いて、眠りを誘うようにゆっくり撫でてきた。

疲れたせいもあるんだろうけど…
まるでおまじないのような動きに、すーっと眠りに落ちていった。



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