「…ね、ねぇ。変な事聞くけど…その、何回シたんだっけ…?」
「え? 覚えてないの?」

「うーん… 4回目の最初なら、うっすらと…」
「そうそう、4回で終わったよ〜v」

そ、そうなんだ…
いや、それもそうだよね。ていうか4回って多すぎるよね普通に考えて!
ちょっと昨日はどうかしてた、うん!

「ビックリしたよー、気絶しちゃうんだもん。そんなにヨかった?」
「は!?」

あれ、気絶したっけ!?
でも、眠った覚えがないし…そ、そんなような気もしてきた…

「ピロートークしたかったのに、寝ちゃうんだもん〜」
「ピロートークって…」

「でも、俺の目標は5回だからねv」
「え?」

「…俺ね、シてみたいコトあったんだけど…v」
「な、なに…?」

ふふふと静かに笑いながら、すーっと背中を撫でられた。
それに少しピクンと反応すると、水谷の胸に置いていた手を持たれて、手首にちゅっとキスされる。

「朝にシたことないから、今からシよ…?」
「えっ! で、でも…」

「ヤなの…?」
「うっ…」

そんなうるうるした目で見るなっつーの。
おあずけされてる子犬みたいだ。

確かに、朝に…ってのは、する機会がないからシたことなかったけど…
こんな風にゆっくり朝を過ごすこともなかったし。

「目標の5回目、ダメ…? もう飽きちゃった…?」
「…ず、ずるいぞ。そんな聞き方…」

わざとじゃないだろうな、この顔。
こんな可愛くお願いされちゃ、無碍に断れないじゃないか。

「大丈夫、昨日の今日だから、すっごい優しくするねv」
「……お願いします」

何が大丈夫なんだか。
でも、こんな風に求められるのはやっぱり嬉しい。
その…俺でちゃんと気持ちよくなってくれてるって事だもんね!

くるまってた布団を剥がされて、するりと服の下に手が入って撫でてくる。
そこからまた、水谷の言う『目標』に向けての行為が始まってって…

水谷に深く愛されながら、
確かに昨夜より優しいかもなぁ、なんて思った。


・ ・ ・


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