・ ・ ・
…ただ今、2度目のお風呂中。
こんなに早く、また入る事になろうとは…とボンヤリしながら、後ろに座ってる水谷に くったりと背中を預ける。
あー… 水谷、すごかったなぁ…
頭おかしくなるかと思った…
「さかえぐちぃ〜v んん〜v」
「はは… 元気だね、水谷…」
「もちろん! …あれ、顔が赤いなぁ。のぼせないように、もう出よっか?」
「うん… お腹もすいたし」
「俺が準備するからね〜v」
「んー…」
ザバッと浴槽から出て、ボーッとしたままの俺の体を拭いてくれる。
楽しそうにしちゃって… 水谷のがずっとずっと可愛いのに。
顔が赤かったのは、お風呂じゃなくてさっきの事を思い出して恥ずかしくなっただけなんだけどね。
「…はい、出来た! 抱っこしよっか?」
「大丈夫、歩けるってv」
「そう? じゃ、ソファで座ってて! あっためてくるから!」
「はーいv」
お言葉に甘えて、とソファに座って水谷の背中を見る。
体を拭いてくれただけじゃなく、スウェットまでちゃんと着せてくれた優しさにまどろんでると、ふいに「栄口ー」って呼ばれた。
「なにー?」
「いつの間に炊飯器のスイッチ入れたのー?」
「タイマーだよ、タイマー」
「あ、そっか!」
えへへと笑いながら、おたまで鍋をかき混ぜてる。
そんな背中を見てたら、無性にくっつきたくなって…そーっと立ち上がって近づき、気付かれないように後ろからギュッて抱き着いてみた。
「わ! …びっくりしたぁ〜v」
「えへへv もーいいんじゃない?」
「そだね! じゃ、俺が全部アーンしてあげる〜v」
「食べ終わるの時間かかりそーv」
そう笑い合う俺たちは、傍から見たらきっとバカップルだろうな…
でもいいんだ! 誰も見てないもんねv
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