「俺は言ってるのに、言ってないと勘違いしてたわけだ。それで俺は必要以上にシカトされた、と」
「う… ご、ごめん…」

「いや、別にいいよ。それだけヨかったんだろうから」
「…はぁ、何かいろいろ面倒くさくなってきた」

そう言うと、ぐったりと肩を落として寄りかかってきた。
俺も別に攻めるつもりもないし、怒ってもいない。

言った言わないよりは、調子に乗った俺の方が悪かったからな。
でも梅がいい反応するから、ついつい弄ってしまうというか…久しぶりに思いっきり弄りたくなったっていうか、うん。

「怒るのもエネルギー使うからな。せっかくエネルギーあるなら、他のことで使おう」
「他のこと〜? …うわ!」

怠そうに返事する梅を、よっこらせとベッドに倒す。
乗っかる形で見下ろすと、俺が何を言いたいか分かったようで、また1つため息をついた。

「今度は聞き漏らすなよ。何回も言ってんだから」
「…はいはい。でも、弄りすぎんなよ。ほどほどにな」

「はいはい。つーか、何でダメなん? イイんだろ?」
「…うっせーなぁ、ダメなもんはダメなの!」

「納得いく理由の説明がないと、約束は出来ません」
「はぁ… だーかーらー…そのー…」

また言いにくそうにしてたけど、俺がさわさわと胸を撫でると、観念したように話し出した。


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