「おま、そこまで、しなくても…!」
「お前が原因だろ。自業自得」

ずれた眼鏡をかけ直すと、梅が楽しそうに笑ってるのが見えた。
あれ、もしかして機嫌直ってきた?

「しょうがないから、ここらで許してやるよ。お前のそのアホ面に免じてな」
「あ、そう… そりゃ良かった…」

「ははは! 大丈夫か?」
「キレーに入ったわ… ちょっと横にさして…」

まだ少し気持ち悪いと訴えると、梅がここに寝ろと言うようにベッドから退いた。
遠慮なくうつ伏せで腹を押さえつつ横たわると「大袈裟な奴だなー」と笑われた。

いや、全然大袈裟じゃないんですけど。
マジなんですけど。

「つーかさ、梅が怒ってた理由ってソレだけ?」
「…何で?」

「ソレだけじゃ、ここまで怒んねーかなーと思って。でも他に理由が思いつかないから」
「…タイミングがな、重なったっていうか」

「タイミングって何の?」
「……んー、」

言い出しにくそうにしてる梅が、またベッド淵に座った。
腹も何とか普通になってきたから、背を向けてる梅を 起き上がって後ろから抱きしめてみる。

抵抗されるかなと思ったけど、さしたる抵抗もなく受け入れられた。
そのままズルズルと体を移動させて、自分の両足に梅を座らせてる状態に持っていくと、'理由'について ぽつぽつと話し始めた。


[*prev] [next#]

4/8


目次SRTOP




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -