パニック状態のまま熱烈なキスを受けていると、ふいに舌と唇が離れた。
至近距離では見えなかったけど、こうして少し離れてみると、泉がまんま'欲情'してるのが分かった。
大きな目は潤んでるし、頬がピンクになってるし…
吐息が浅かったのは、走ってきたんじゃなくて興奮してたから…?
いきなり来たのは、俺とシたくなったから、とか…?
な、なーんてな! ままままさか、ンな事あるわけないよな!
「お前、何かする事あんの?」
「へ?」
「これから何かする事あったのか、って聞いてんの!」
「えっ! あ、いえ! 特にありません!」
風呂も入ったし、課題も終わったし洗濯物も畳んだし!
あとは寝るだけです!と伝えると、泉は「よし」と呟きながら立ち上がって電気を消し、またよじよじと乗っかってくる。
そして、腰の辺りで座られて、勢いよくバサッと服を脱いだ。
露わになった上半身に釘づけになっていると、ガバッと覆いかぶさられて唇を塞がれ、思いっきり舌を絡めてくる。
「……、いず…!」
「…、…ふ、…」
混乱してるまま、いつもの癖でつい泉の腰に手を回すと…ますます密着するように抱き着いてくる。
そして、左耳後ろにちゅっとキスされ…更に、ぺろっと舐められた。
…こんなんされて、冷静でいられるわけがねぇ!
あれこれ考えてるのはやめて、乗っかられてる体勢からぐるっと回転し、俺が泉を見下ろす体制に入れ替えた。
どんな顔してるのか見たくて、キスしたままベッドのライトを点ける。
舌を絡ませつつ覗き見た表情は、下半身にズドンと来るようなエロイ顔をしていた。
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