「急に来て悪かったなー」
「いや、それはいいけど… 何かあったの? 今日は来ないと思ってたのに」
「ああ、事情が変わって…」
「事情?」
「せい!」
「うわぁ!」
立ったままだった泉が、いきなり体当たりをかましてきた。
幸い後ろはベッドだったから良かったけど、いきなりだったから踏ん張りが効かなくて、そのまま泉と共に倒れこんでしまった。
「ってぇ… ちょ、何すんの!」
ベッドと言えど、思いっきり倒れたからスプリングの効果がさほど得られず、少し腰が痛い。
そんな俺の非難など耳に入ってないみたいにして、泉がよじよじと乗っかってきた。
…ん?
乗っかってきた?
え、何で乗られてんの?
「い、泉? どうし…、…!」
乗っかられてる事に驚いてたら、両手で頬を挟まれ、キスされた。
それも、ちゅ、なんて可愛い感じじゃなく…ガッツリと。
「い、ず…、む…!」
…えーと、コレは何がどうなってんだ?
泉が俺を押し倒して、キスしてるって…
…そ、そんなバカなぁああああ!
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