「ん〜…」
「…あ、阿部くん?」

「ん?」
「今日、お母さん、遅い から…」

「…え?」
「朝、遅くなるって、言ってた から…」

「…から、何?」
「……うぅ」

さっきより、もっとニヤニヤしながらほっぺにキスされた。
おれが言いたいコトなんて、とっくに分かってるくせに…!

「三橋…?」
「…い、いじわるだ、阿部くん…」

「ははは、ごめんって。拗ねんなよ」
「……ふん、だ」

拗ねたフリをしながら抱き着いて甘えると、阿部くんが喉奥で笑った。
うぅ… イジワルだけど、そこもかっこ良すぎるよ…!

「じゃあ、お言葉に甘えて… こっち」
「…わ!」

立ち上がって手を引かれ、ベッドにぽすんと倒されちゃった。
その流れで、阿部くんが上に乗っかってきて…じ、自分から誘ったんだけど、やっぱり恥ずかしい、かも…!

「…何回分、出来ると思う?」
「へ…?」

「キス。1回で10回の好きなんだろ…? はい、まず1回…」
「ん、…ぁ、…」

「シ終わるまで、何回分だったか数えといて…」
「…む、無理 だよ…ぅ、阿部く…、……」

数えてる余裕なんて、あるわけない。
途中から、何も考えられなくなるのに…


「…ぁ、阿部くんが、数えて…」
「…俺も無理だわ。夢中になり過ぎて…」


「…ん、おれも… すき、阿部くん…」
「俺も… 好きだよ、三橋…」




**END**


[*prev] [next#]

5/6


目次SRTOP




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -