遠慮せずに甘えまくってると、背中に回っていた手が、だんだんと前に移動してきた。
ぼんやりしたままそれを見てると、服の裾に入っていって…

「質問変えるわ。エロイ事で、何されんのが好き?」
「…えぇ? えっ! な、なに…!」

おれの左わき腹をすすすと撫でながら、ニヤニヤしてる。
その顔ももちろん かっこいいんだけど、いつもより爽やかさが増してて、余計にかっこ良くてクラクラする…!

「三橋君は、この辺が好きなんだよな…?」
「わ! あべ、く…!」

そう笑って、脇腹から上の方に手が動いてきた。
さっきまで阿部くんの体温にうとうとしてたのに、いきなりこんなコトされたら、頭も体も追いつかないよ…!

「見ぃーつけたー…」
「…ん、!」

左胸の突起を指で発見されて、またすすすと円を描くように撫でられる。
もぞもぞと手が動くのと同時に、服も一緒にもぞもぞ動いてるのが、余計に恥ずかしく思えるのは何でなんだろう…?

「…なんて、な。ここまでにしとくよ」
「…え?」

「そろそろ、おばさん帰ってくるだろ。最近会ってないし、たまには挨拶しとこーかなと思って」
「あ、お母さん…」

阿部くんの右手が、服の下から後頭部に移動して、優しく撫でてくれる。
確かに、いつもならそろそろ帰ってくる時間…なんだけど。

もっとシてくれるのかと思って、少し期待したのに。
ラブ期でも、阿部くんは ちょっとイジワルだ…


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