おれもすりすりと甘えると、阿部くんが嬉しそうに笑って、ほっぺにキスしてくれました!
その流れで、おでことか目元にもしてくれて…大好きなキスをいっぱいされて、頭がぽわわんとしてきちゃったよ…

「…俺はくっついてる時が1番好きだけど、三橋は何が好き?」
「…キス、してる時…」

「…どこがいい?」
「……くち」

うっとりと見つめながら答えると、阿部くんの口角が少しだけ上がった。
あ、って思った次には、望んだ通りに唇にしてくれて…うぅ、幸せすぎてどうしよう…!

「…、ほんと、三橋ってキス好きだよな…」
「ん…、…キスは、好きの10回分だって…」

「え?」
「キス1回は、好きっていうの、の、10回分って…修ちゃんが…」

キスの余韻に浸りながら好きの理由を言うと、阿部くんが「へぇー」って感心したように頷いてる。
いつ聞いたか忘れちゃったけど、冗談ぽく言ってたなぁ。

うまく言葉で伝えられない気持ちを、キスに乗せて届けられたら…そう思ってる間にも、阿部くんはいっぱいキスしてくれる。

ボーッとした頭のまま、おれからも ほっぺとくちに自分のをふにゅっと押し付けると、少し興奮したみたいにぎゅううって抱きしめられた。

おれも阿部くんの腰に手を回すと、背中を大きく撫でられながら、左耳の後ろ辺りを強く吸われる。
少し痛いくらいのキスは、きっと色濃く跡が残ったんだろうと思う。

跡が残るのは恥ずかしいから、つけるなら見えない場所に、って言ってあるのに…
阿部くんが忘れるわけないから、わざとなんだろうなぁ…

恥ずかしいんだけど、やっぱり嬉しい…かも?
俺のモノだ、って独占されてるような気がして。えへへ…v


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