・ ・ ・


「…大丈夫か?」
「うん…」

沖が持っていたポケットティッシュで、出したモノの後始末をして。
今は、ますますぐったりした沖の体を支えるように並んで座ってる。

2回も出させて悪かったかなと思いながら、さっきまでのエロ可愛い沖を思いだしてニヤニヤしてしまいそうになる。
今のぽやんとした顔も、もちろん可愛いんだけどな。

「そろそろ帰るか…?」
「…ん、あと1分…」

そう言って、また服の裾をちょいちょい引っ張ってきた。
もっとくっつきたい合図だな、と把握して、腕を掴んで立たせ、ぎゅううと抱きしめる。
それに、沖が満足したように息を漏らした。

「…なぁ、沖」
「んー…?」

「次する時は、どっちかの家でシような」
「…あ、ココ学校だった…」

忘れてた…って言いながら、ポッと頬がピンクになった。
俺も、沖に夢中で途中から忘れてたんだけどさ。

「花井達のこと、責められねーな」
「はは、そうだね… ねぇ、巣山…?」

「ん?」
「おれ、ちゃんと出来てた…?」

「…バッチリv」
な! も、もう!」

何だよ、自分から聞いてきたくせに。
そうツッこむと、赤くなったまま ずんずんと更衣室を出て行った。

その背中を見ながら、次はいつ出来るかなと期待してる自分がいる。
どこまで貪欲なんだ俺は、と思ったけど、それも沖が可愛すぎるのが悪いんだ。

…そうだ、全部沖が悪いんだ。
そういう事にしよう!


「待てって、おーき!v」

知らない! ばか巣山!」




**END**


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