「く、くっついてもいい?」
「…もちろん。その為に会ったんだもんな」
…沖から言ってくれて助かった。
そう胸を撫で下ろしながら、腕を伸ばして深く抱きしめる。
沖とこうするのは、3日ぶりくらいか?
キスどころか、指先がちょっと触れる事さえ無かったしな…
「…久しぶり、すやま…」
「そうだな… 沖も、こうしたかった?」
「うん… 巣山も?」
「…うん」
少しもぞもぞした後、ぴったりくっつけるいい位置を見つけたのか、ふぅと息を吐いて大人しくなった。
…くそ、相変わらず可愛いぞ。
「ねぇ、すやまぁ…」
「…ん?」
「変な事…聞いていい…?」
「なに?」
「…は、花井達…が、してたのって…」
「…たぶん、ソレで合ってると思う」
ハッキリとは言わなかったけど、恥ずかしそうにしてる沖を見れば、一目瞭然だ。
俺の返事に「そうだよね…」って呟いた後、少しだけギュッと力を入れて抱きついてきた。
やっぱショックだったか…宥める意味を込めて、背中をぽんぽんと優しく叩く。
そこで、また沖がふぅとため息をついた。
「…ねぇ、また変な事…聞いていい?」
「ん?」
「……そ、その…」
「…なに?」
「…す、巣山も…ソレ、したい…?」
「…えっ?」
…な、何が何だって?
ソレって、さっき言ってたソレと同じ意味のソレ、だよな…?
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