* * *



…ファーストどころか、セカンドもサードもされてしまった。
何だコイツ、手慣れてるわけじゃねーよな?

でも、前に誰とも付き合った事ないって言ってたし…
コイツもファーストキスだったはずだけど。

あんまり何回もされると身がもたないと思って、注意を逸らすべくメガネについて喋ってみた。

それに梶が素の顔になって「あ」って言ったのを見て、少しホッとする。
さっきの真剣な顔は見慣れてないから、今みたいにちょっと抜けてる顔の方が丁度いいな。

「お互いにメガネだったら、邪魔だったのかもな」
「そうだな。じゃあ、梅は視力悪くするなよ」

邪魔になったら困るし、って言いながら笑う梶に、不本意にもドキドキしちゃったりして。

何だコイツ、こんなに爽やかだっけ?
さっきから知らない一面ばっかり見せつけられて、心臓が追いつかないっつーの!

「あ、別に悪くてもいいか。コンタクトにすればいいし」
「俺はヤだぞ。目に何か入れるなんて怖いじゃん」

「え、俺も怖いんだけど」
「俺にやらせるつもりだったのかよ…」

「だって、俺はもうメガネキャラだし」
「自分でキャラって言うな」

そのツラでコンタクトが怖いとか…
いや、人のこと言えないけど。


いろいろ不便になるかもしれないし、今後も視力は大事にしないと…



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