「じゃ、次行こうか!」
「うん!」
星飴と星煎餅をもらいながら、次に行ったのは星飾り屋さん。
煌めく飾りたちが眩しくて、屋台のどれよりも一際輝いて見える。
「あ、ショウジだ!」
「よう。ユウト、元気か」
「うん、元気だよ! ショウジが星飾り屋なんて、似合わないねぇ」
「ただの店番だ。本当はカズがやってるんだけど、今ちょっと抜けてる」
「ちょっと、俺も会話に入れてよ! ねぇ、これ首飾りにできる?」
「んー?」
さっき掬った星を、ショウジに見せる。
せっかくだし、身につけておけるようにしてもらいたいな、って思ってさ!
「ああ。カズに言っとくよ。そっちは?」
「え、これもいいの?」
ユウトが、袋いっぱいに入ってる星を見ながら言う。小さいの大きいの、丸いのや尖ってるモノ。
それを全部預けながら、ショウジが笑った。
「カズには負けるけど、俺の星加工もなかなかだぞ」
「へーぇ! じゃ、お願いしようっと!」
何ができるんだろうね、と言いながら、店を後にした。
また歩いていけば、湖の前から走ってくる人物がいた。
それは。
「フミキー! ユウトー!」
「わ! 久しぶりだねぇ〜!」
ユウトときゃっきゃと笑ってる相手は、ユーイチロー。
すぐ横の看板には「星釣り」の文字。
「星釣りって、釣竿でするの〜?」
「そう! ほら、こうして……」
さっきのコウスケの店の星とは違い、泳ぐように池を漂っている。
何度も流れ星が流れているようだ。
「大きな星はジハツテキに流れるだろ、それをオウヨウしたんだ!」
たぶん、アズサと一緒に考えてくれたものだろう。
だって、ユーイチローが漢字使う説明なんてできるはずないもんね!
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