勝負をする前には、
勝てる方法を用意しとくのが
定石だよね!
●●Sugary Game●●●
「お邪魔しまーす」
「どうぞ〜v」
ミーティング終わりの放課後。
久しぶりに、栄口が俺の部屋に遊びに来る事になったんだ!
しかも、俺からじゃなく栄口からのお誘いなんて…!
今なら嬉しくて 空も飛べちゃう気がするよ!
「久しぶりだなぁ、この部屋v」
「栄口の家が続いてたもんねぇv」
俺だけじゃなく、栄口も楽しそうに笑ってる。
鞄を置いて、ベッド淵に寄りかかるように座った。
ただそれだけの動作が、もう可愛くてどうしよう!
神様、俺はこんなにも幸せです…!
「どうしたの?」
「え? あ、ははは! ボーっとしちゃってたv」
「? 座れば?」
「隣に座ってもいーい?v」
「え! い、いいに決まってるじゃん…」
「さかえぐちぃ〜vv」
拗ねたみたいに小さく口を尖らせて、頬に少し赤みがさした。
何で栄口は、こんなに可愛いトコばっか見せて来るんだろう。
これ以上惚れさせないでよ、もう!
* * *
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