もしかして、
巣山って少し意地悪なのかも…?

そんな巣山も
カッコイイんだけどね!


●●May I kiss?●●●



「…この、"まじ"の意味は?」
「えーと、この場合は、打消推量の"〜ないだろう"って事だから…」

今は、巣山と古典の勉強中。
一緒に勉強しようって 取ってつけたような理由で部屋に誘ったのはいいんだけど…どのタイミングで仕掛けたらいいのか、全然分からない。

でも、俺が教える立場で良かった。
今、巣山に何を教えられても、うわの空で理解出来そうにないし…。

「…じゃあ、"秋には少しも劣らないだろう"で合ってる?」
「うん、合ってるよー」

巣山も巣山で、本気で勉強してるし。
甘い雰囲気になんて、持っていけそうにないなぁ。

「…どうした?」
「え? …あ」

…やばい、うっかりため息ついちゃってた。
まさか、『巣山とキス出来るのか考えてました』なんて言えないし…!

「何でもないよ! ちょっと多く酸素を吸っちゃっただけ!
「…そ、そう?」

自分でもナイスな言い訳だなーと思いながら、また教科書に目を移す。
ダメで元々だし、今日は勉強に集中しようかな。

んー、でも…二人きりになれるのは滅多にないし…!

ど、どうしよっかな…?





* * *


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