* * *


「しゃーわせぇ〜…v」
「…そりゃ良かったな」

いろいろ後始末された後の、ベッドの中。
充足感と倦怠感でいっぱいで、動く気にならずに浜田の腕の中でぐったりしてる。

予想に反して、いつもより優しかった気がするな。
てっきり、久しぶりの反動でがっついてくるんじゃないかと思ったけど。
…時間は、長かったけどな。

「こーちゃん、こーちゃんv」
「誰がこうちゃんだ! …いいから、早く飯作れよ。腹減った」

ちゅちゅちゅとキスしてくるアホにツッこんだ拍子に、自分の声が若干掠れてる事に気が付いて 恥ずかしくなった。
ぽそぽそとご飯の催促をすると、これまた満面の笑みで「ちょっと待っててね〜v」つって布団から出ていった。

いそいそとスウェットを着る浜田がマヌケに見えて、ふっと笑ってしまう。

まだ雨音がする窓を見れば、2つ並んだ ふれふれ坊主がいることに気が付いた。
よくよく見ると、体の部分に 小さく「おれ」「いずみ」ってペンで名前が書いてある。

(…どんだけ寂しかったんだ、このアホは。)

何だか、
どうしようもなく浜田が愛しくなってしまい。


明日の天気がどうなるのかは、
まだ分からないけど。


明日もココに来てやろうかな、と思った。



**END**


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