* * *


俺の後に、浜田も無理やり風呂場に押し込む。
時間稼ぎって訳じゃないけど…家に帰ってすぐ!っていうのは、性欲の塊みたいになってる気がして嫌なんだ。

こういうのはさ、「好きだから」するっていう、まず「気持ち」が大事なわけでだな…
一人でうんうん頷いてると、あっという間に浜田が戻ってきた。おい、5分もいなかったんじゃねーのか?

「お待たせーv」
「待ってねーよ、はえーよ」

「座ってる泉も可愛いよ〜v」
「…ダメだコイツ」

早く何とかしないと。
いや、もう手遅れかもしれない。

「呆れてる泉も」
「可愛いよ、だろ。もういいっつの」

デレデレになってるアホの顔を、両手でぱちんと挟むようにして叩く。
それに一瞬痛そうにしたけど、すぐにまたデレデレ顔に戻っていた。…幸せそうにしやがって、マジでアホだな。

「…泉、好きだよ」
「……俺も」

俺の両手を浜田の首後ろにずらされて、そのまま抱き込まれる。
頭を撫でられ、うっとりするようなキスをされつつ…ベッドに優しく押し倒された。

久しぶりの距離に、勝手に本能が喜び始めて。


気が付けば、俺もアホみたいに浜田を求めていた。






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