* * *
俺の理性は、いつの間にかどっか行ったみたいだ。
当初の予定では、深いキスをして、俺の体温を覚えてもらう為に一緒に布団に入れればOKだったのに…気が付けば、服をずらして乳首弄ってるなんて。
後で沖に怒られるかもな…とは思いつつも、体が勝手に動いて止まらないんだ。
俺が悪いんじゃない、こうさせる沖が悪いんだ。
「すやまぁ… お願いだから、待ってよぅ…」
沖の腕が 俺の体を押し返そうと胸を押してくるけど…全然力が入ってないから、それも無意味になってる。
待ってくれと懇願されても、キスしたり肌を撫でたり乳首弄ったりと忙しいわけで。
「沖、可愛い…」
「…ん、すやまぁ…」
しつこく乳首を弄ってると、少しだけ甘い吐息が漏れた。
そんな風に名前呼ばれると、それこそ待てないってもんだ。
このまま下半身まで侵入してしまおうか…そう思って手をかけた矢先、俺の胸にあった腕がぱたんと落ちた。
抵抗するのを止めたんだろうかと顔を見ると、上気した頬のまま 目が閉じられてる。
「…沖?」
「……」
返事がない。
…ていうか、この身に覚えのある この流れは…!?
「お、沖? 沖!」
「……」
「マジかよ…」
「……」
キスだけ、
エロイ事しないなんて嘘をついた罰だろうか。
沖は気絶してしまい、
この後3時間眠り続けていた。
**END**(ええー!?)
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