* * *
翌日。
浜田の念がついに届いたのか、昼前から雨がザンザンと降ってきた。
こりゃ、今日の練習はナシかもな。
「泉 くん!」
「んー?」
「あべ君から、今日の 練習は、ミーティングに 変更、だって…」
「へー、やっぱりな」
「浜田の呪いが成功したんだなー!」
「迷惑なヤツ…」
心の底からそう思ってると、さっきまで姿が見えなかった浜田がやってきた。
俺は恒例の昼寝をしようと思ってたんだけど、浜田の目つきがヤバイ事に気が付いてしまい…机に突っ伏すタイミングを逃してしまった。
「…泉、ちょっと」
「な、何だよ?」
「いいから、ちょっと」
「え、ちょ、浜田!」
腕を掴まれて、グイグイと連れて行かれる。
まさか昼から盛ってんじゃねーだろうなと嫌な予感が頭をよぎったが、そんな事される前に蹴り上げればいい話だしな。
そして、連れて行かれた人気のない廊下。
何でここまで遠出しなきゃなんねーんだよ、貴重な昼寝の時間が…とか文句を言おうと思って口を開こうとしたら、先に浜田に抱きしめられてしまう。
それに一瞬、体が喜んだけど…
な、何か息が荒いような…?
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