すいませんでした…
いや、ごめんなさい、か?

ちゃんと謝らないと、
今後の信用問題に関わるよな…


●●Beast starves●●●


俺が、花井や浜田と入れ替わった日。
この日を境に、やたらと沖が俺の周りをウロチョロしてる。

こんな言い方がじゃ誤解されそうだが、別にウザイわけじゃない。
その逆で、常に近くに沖がいるっていうのは素直に嬉しい。

ただ、近くにいるだけならまだしも…入れ替わった日より以前に比べて、スキンシップが多くなってきた。
いや、これも嫌なわけじゃなくて…

「ねぇ巣山。コレ、借りてた本持ってきたよ」
「あぁ。どうだった?」

「面白かったよ! 巣山のオススメにハズレってないから、安心して読めるし!」
「そっか、そりゃ良かった」

「ありがと、巣山v」
「…あ、あぁ」

ありがとうと言いながら、俺の腕にちょんと手を置いてきた。
こんな感じで、普通の会話をしている間、俺の体のどこかをふいに触ってくるんだ。

以前はなかった、この変化。
もしかしたら、あの日を境に沖にラブ期が来たんじゃないかと期待してしまう。

何とかキスまで辿り着いた現状より、もっと先へ行けるチャンスなんじゃないかって。
進展を急いでる訳じゃないけど、心が勝手に急かしてくるんだ。

この可愛い笑顔よりもっと、扇情的な沖を見たいって。





* * *


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