「…布団、おっもいな!」
「俺だって重いって言ったんだけど、勝手に積まれてったんだよ」
「これじゃ身動き取れねーなv」
「そうそう、寝返りすんのも一苦労なんだよ」
小さく笑いながら、俺の左胸に顔を寄せてくる。
これもいつも通りなんだけど、場所が違うせいなのか新鮮でドキドキしちゃったりして。
「…やっぱ、狭いなv」
「お前のと違って、シングルだもん。しょうがないだろ」
そうか、俺のベッドってセミダブルだった。
いつもより密着してるように感じたのは、布団が重いせいなのかと思ってた。
「…今日、何か変わった事あったか?」
「んー、特には。あぁ、水谷が騒いでたな。泉が休んだって聞いて」
「は? 何で」
「泉が休むの珍しい、明日は雪が降るってv」
「あの野郎…」
「田島は嵐が来るって言ってたけどな〜」
「田島もかよ! 明日、とっちめてやる」
「ははははv」
不穏な事を言う泉だったけど、雰囲気は穏やかだ。
ていうか、眠くなってきたのかな?
「眠い?」
「…何か、お前が入ってきてから眠くなってきた。習慣になってんのかもなぁ」
目をこすりながら、ふぅと息を吐いた。
何気なく呟いたんだろうけど、今のセリフはちょっとジーンとした…!
俺との生活が習慣づいてるって嬉しくね!?
この魔性にゃんこめ…!
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