「おばさんにヨーグルト渡しといたから、後で食べて。冷蔵庫入れるって言ってたから」
「…おー、サンキュー」
「んじゃ、また明日な。大人しく寝てるんだぞー」
「あぁ… 帰んの?」
「え? あぁ、寝るの邪魔しちゃ悪いし…」
「別に眠くないし」
口調はいつも通りだけど、視線で強く引き留めてくる。
泉も寂しいって思ってたのかな…なんて思うけど、それをからかうような事はしない。
せっかく甘えてくれたチャンス、棒に振るわけにいかないしな!
「そう? んじゃ、もうちょっと居ようかなv」
「おー…」
また同じ位置に座り直すと、泉がまた もぞもぞして、ベッドの淵ギリギリまで移動した。
さっきより近くなった距離に、やっぱり寂しかったんだなと思う。
…何か、俺まで落ち着かなくなってきたぞ?
「なぁ、寒い?」
「いや、別に寒くは…」
「俺は寒いな〜v」
「は?」
「一緒に寝てもいい?」
「……移るぞ」
一瞬驚いたみたいだったけど、拒否する言葉は出てこない。
ってことは、寝てもいいって事だよな!
「いいよ、移しても。それで泉がラクになるんなら」
「…ばかか、お前は」
照れたようにもぞっと顔を隠す仕草が、また可愛い。
布団の端っこを持ち上げると、泉が慣れた感じで奥の壁側に引っ込む。
俺は空いた右側のスペースに入り込んで、一緒に横になった。
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