* * *
まるでもう勝ったみたいな顔して、ゲームにノってくれる事になった。
その ちょい上目線の可愛い顔に 心の中でニヤニヤしつつ…栄口と正面から向き合うべく、栄口を俺の膝の上に座らせる。
「はい、近づいて〜v」
「…え、こんなに?」
軽い体を持ち上げて座らせた後、更に腰を引き寄せてガッツリ近づける。
お互いのお腹がくっつきそうなぐらいの位置に、栄口が恥ずかしがって赤くなった。
ああああもう!
だから可愛すぎなんだっつーの!
「はい、ここが定位置ねv」
「…ち、近すぎだって」
栄口の腰に腕を回して、もうコレ抱きしめてるってぐらいの近さ。顔の距離はたぶん、20cm程度。
これぐらいじゃないと、遠くて目の動きが追えないよって言い訳しながら。
それにたじろぐ栄口だったけど、負けず嫌いなトコあるのは知ってるんだ。
きっと、俺に勝とうとして ずっと見つめてくれるはず!
俺って あったまいい〜!v
「じゃあ、もうスタートでいい?」
「…いいよ? 負けるつもりないしv」
「俺だってないもん〜v」
「あ、喋るのはいいの?」
「うん、いいよ〜v 視線だけ外さなかったらv」
「分かった、それでいいよv」
「じゃあ… よーい、スタート!」
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