「はっはっはv ヒドイ顔してんなぁv メイクも汗で流れてんでv」
『はぁ…』

楽しそうな織田とは反対に、3人同時にデカイため息をつく。
結局は、織田の手の平で遊ばされていただけか。

「…ん? じゃあ、織田は俺たちが見てるって分かってて…」
「そうやけど?」

「おま、何つー趣味してんだ!」
「そんな顔してるお前らに言われたくないわ」

確かに、事の発端は俺たちの悪ふざけだけど…
こんな仕返しってアリなの!?

「宮川、ええ勉強になったやろ?」
「はぁ!? 何が…」

「男同士は、こうやるんやで〜v」
「…!」

さっきの情事を思い出したのか、ボッと赤面する宮川。
それに宮川が反論しようとした所で、叶が「…ぅん」と寝息を漏らした。

「あー、天使が起きるわ… そろそろ出てって、俺も寝るし」
「…あぁ、じゃーな」

「いい夢見てな〜v」
『見れるか!』

また3人同時にツッコミを入れ、部屋を後にする。
廊下に出てまたため息をつき、改めてお互いの恰好を見てみると、それは滑稽以外の何者でもなかった。


「…なぁ、柊」
「ん…?」

「お前、勃●した?」
「…お前らは?」

「した。宮川もしてたよな?」
「あぁ、まぁ…」

「ふーん… 俺も…」
「そうか…」


何の確認なんだか、
自分でも分からない。


ただ、自分だけが
勃●したんじゃないという事実だけが、

せめてもの救いだったんだと思う。






**END**(終わった!)


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