予定していた反省会では 責任逃れしようと考えていると、織田が叶に寝巻を着せ終えて、叶の横に並ぶ。
仰向けになって寝てる叶の腰あたりに腕を回して、織田は素っ裸のまま目を閉じた。

しばらくすると織田の寝息も聞こえてきて、俺と宮川はそっとクローゼットから抜け出す。
ようやく一息つけるな、と思ってると、ベッド下からのそのそと柊も出てきた。

(…疲れたな)
(刺激強すぎ…)
(畠、あとで覚えてろよ…)

柊が前屈みになりながら、ギロッと睨んできた。
はは、やっぱり俺が悪いのか。
でも、ノってきたお前らも同罪だろーに。

「…よぉ、皆さんお揃いでv
「えっ!?」

俺たちじゃない、ハッキリと聞こえたのは、なんと織田の声。
えっ、お前寝たんじゃなかったの!?

「どこで出てくるかなーと思ってたんやけど、キッチリ最後まで見てったみたいやなぁ」
「おま、おま…な、何で!?」

「何でも何もー、お前らが悪巧みしてるの、最初から知ってたんやって」
「ええっ!?」

「ちょ、シィー! 天使が起きるやん」
「天使? …いやいや、何で知ってたんだよ? 演劇部の奴らにも口止めしてたのに…!」

織田は起き上がってあぐらをかき、いたずらっ子みたいに笑って 髪をかき上げてる。
何だ、そのイケメンっぷりは。俺に対する当てつけか?(…)

「何でも何も、柊から聞いてん」
「はぁ!?」

「俺!? 何も言ってねーよ!?」
「やっぱ気ぃついてなかったんか… ほら、コレ」

織田が携帯をいじって、受信履歴を見せてくる。
Fromは柊になっていて、内容は『ドッキリするから叶はどっか行っててくれ』というモノだった。これって、もしかしなくても…送信先を間違えたってコト!?

「おまっ、ふざけんなよ…!」
「ま、マジでか…!」

叶が起きないように小声でキレつつ、俺と宮川で柊を引っ叩く。
そうだよ、今思えば『俺から叶に言っておく』って柊が言ってたじゃねーか!


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