苦しそうな叶の声が聞こえる中、あぁ合体してますねと変に冷静に観察する。
こりゃ、コイツらが終わって寝るまで、ココから動けそうにないな…。

「かの、平気か…?」
「…ん、だいじょぶ… っはぁ…」

何度も深呼吸する叶。
それに合わせて少し上下する背中を、織田が優しく撫でていた。

何だろう、織田がいつもと違う奴に見えるな。
風呂上りで髪が下りてるせいなのか、ただ暗いせいの錯覚なのか。

叶も叶で、いつものキリッとした雰囲気は皆無だし。
何度も織田の名前を呼んで、体中からスキスキオーラが出てる気がする。

「…おだぁ、いい、よ…」
「ん、……、叶…」

いいよって、何が!?と、いちいちツッコミを入れてしまう、変なテンションの俺。
自分で自分が分からなくなってきたが、『いいよ』の意味が『動いていいよ』ってコトだけは分かった。

オイオイ、マジかよ…!
まさかフィニッシュまで見せつけられるんじゃねーのか!?

そんな俺の懸念をよそに、二人のエロスは徐々に激しさを増していく。
織田の腰使いがエロ過ぎるとか、叶の色気がハンパないとか、いろいろと新発見が多すぎて脳がオーバーヒートしそうだ。

宮川も同じことを考えてるのか、思いっきり目をギュッと瞑って耐えている。
直視出来るわけねーよな、こんなもん。


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