「叶… 可愛いすぎてアカンわ…」
「ん、…ん、おだぁ…」

…オイ、今のって喘ぎ声って奴なのか!
ちょ、お前ら黙ってやれよ! 聞こえるじゃねーか!(…)

目を閉じて耳を塞ぎ、どうでもいい事を考える。
今日食べたカレーパンが上手かったとか、後で使い切った赤い絵の具を買いに行かないととか、次から次へと思考するものの…俺も思春期の男子。
気にならないワケがねぇ!

それは宮川も同じだったようで、口に手を当てながらガン見している。
こんなの、そうそう見れるモンんじゃないしな。
どうせなら美女で見たかったけど。

「…ん、おだぁ…」
「んー…?」

「へへ、シてやろっか?」
「…かの〜v」

何をするんだ、何を!って心の中でツッコんだのも束の間。
もぞもぞと織田の股間へと顔を寄せる叶を見て、理解してしまった。
…したくなかったけど。

「ん、ぁむ…、ん…」
「……か、の…!」

うわああああ!
ややややっぱり! やっぱりソレか!

織田の体で叶がシている所までは見えないが、時折洩れる声で脳裏に映像が流れてしまう。
それを必死に振り払おうとするもの、目の前のエロシーンを前にしては、無駄に等しい行為だった。


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