Case16:たった1つの真実


叶「…観念しろ、篠岡!

篠岡「えっ!?」

全員『ええええー!?』

花井「し、篠岡が犯人!?」

叶 「あぁ、そうだ。このボウガンは、篠岡の荷物から漁ってきたもの…こんなのを使えるのは、忍者検定を持ってるお前しかあり得ない」(!)

篠岡「ちょ、ちょっと待ってよ! 誰かの陰謀だわ! 誰かが、私の机の中にボウガンを忍ばせたのよ!」

織田「おや〜? 叶は『荷物の中』としか言うてないけどな〜?」

叶 「机の中にあったなんて、何で知ってるんだ? 知らなかったんだろ、ボーガンの存在は」

篠岡「うっ…!」

栄口「し、篠岡…」

叶 「それにだな、阿部が倒れていた現場には、お前はいなかった。それなのに、なぜ『阿部が雑巾を持っていた』なんて知ってるんだ?」

篠岡「そ、それは……」

織田「もう1つあるでー、物的証拠!(見)

泉 「何だそれ…小型カメラ?」

花井「所々汚れてるな… 何だこれ、花粉か?」

篠岡「!」

叶 「部室の花を用意したのはお前だったな、篠岡。あれだけの花粉だ、たくさん花が活けてあったに違いない。その花に紛れさせて、このカメラで阿部の行動を監視していたんだろう?」

沖 「そんな事が…」

叶 「花が倒れたのは、恐らく想定外。阿部が倒れたのを確認したお前は、花の中からカメラだけを素早く回収して、証拠隠滅を図ったわけだな」

西広「阿部が倒れた音を聞いてから、駆けつけるまでの時間は?」

田島「えーと、三橋が俺ん所に"部室の方から 何か音が聞こえなかったか"、って言いに来てー、"聞こえたけど、俺らの部室かなー"とか喋ってたなぁー」

花井「すぐには行かなかったのか?」

田島「だってよー、部室なんて並んでるじゃん! まさか阿部が倒れてるとは思ってなかったし…」

巣山「その隙に回収したのか… それなら、なぜバケツだったのか、床だったのかが合点がいくな」

花井「あぁ、花瓶ならカメラを固定するのに不安定だし、床なら視点の低さでバレにくい」

叶 「その通り。篠岡、何か言い訳があるなら聞こうじゃないか。もっとも、俺を満足させるだけの言い訳があればの話だがな

篠岡「……っ!」




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