●●駄目だって その顔は!●●●
「ただいまーっス!」
「お前の家じゃねーっつの」
そう否定されながらも、笑顔で迎えてくれるのは5年前からお付き合いしてる、いっちゃん先輩。
何度か別れの危機もあったけど、その度にちゃんと乗り越えてきたってのもあって、今じゃそれも自慢なんです!
「お風呂入りまーす!」
「おー。…あ、ちょっと待った」
風呂場へ向かいながらTシャツを脱いでると、先輩が近づいてきてじーーっと鎖骨あたりを見てきた。
え、何かついてるのかな?
「…何だ、蚊か。刺されてるぞ、ココ」
どこか安心したように笑われて、鎖骨の上あたりをちょんと指される。
だ、駄目だって その顔は!
先輩の上目遣いは強力すぎなんですって!
「うわああん可愛いッスー!!」
「むぐっ! な、何すん…」
勢い余って抱きつけば、真っ赤になって抵抗してくる可愛い先輩。
5年後もこうして可愛いなんて、反則じゃないスか…!
俺も、
もっともっと 男を磨くッス!
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