●●約束してくれますか?●●●


和さんと一緒にいるってことは、もう俺の中で当たり前になってることで。
同じ部屋の中にいても、一緒に何かをしなくてもいい。
ただ、同じ空間の中にいれれば、それだけで満足なんだ。

「準太、ここ」
「え?」

和さんが読んでた新聞の折り込みチラシの中に、俺が前から欲しいと言っていたコーヒーサイフォンがあった。
それも、土日限定で安くなるらしい。

「いい機会だし、買いに行かないか?」
「はいっ、行きますv」

柔らかく微笑まれて、トクンと少しだけ胸が高鳴った。
もうお付き合いして5年になるのに、この淡いドキドキは一向になくならないみたいだ。

ついでにデートにも誘っちゃおうかな。
行くとしたら、どこに行こうか。
電気屋の近くには、何があったっけ?


次の予定を考えるだけで、
こんなに楽しい。


ねぇ、和さん。

次は、
 何を約束してくれますか?




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