「ばかふみき。寂しかったんでしょ?」
「そうです… ごめんねぇ〜!

勢いに任せて抱きしめると、ちっちゃく「へへへ」って笑う声が聞こえて、ようやく緊張が解けてきた。
あー、もう! 自分のばか!

「俺も寂しかったから、ちょっと言っちゃった。俺もごめんね?」
「栄口は何も悪くないです〜!」

わんわんと喚いてると、栄口に「近所迷惑!」ってほっぺたをムギュってされちゃった。
でもやっぱり痛くない!
優しいよねぇ、ほんとに…!

「もう怒ってない…?」
「うんv あ、明日の夕飯奢ってくれたら許してあげるv」

それってつまり、外に出て食べに行こうってコトだよね!
デートしようってコトだよね!

「うん! 行く〜!」
「ははは、よしよしv」

むぎゅぎゅと抱きしめると、「苦しいよばか!」って言いながらも笑ってる栄口の顔が見えて…何かニヤニヤしちゃうな。

「こんな俺だけど、よろしくね?」
「はぁ? …変な水谷v」

まるでプロポーズみたいにして言うと、笑って抱きついてきてくれる。
はー、やっぱり可愛いや。

こないだ阿部に「犬と飼い主だろ」って言われたけど、そんなんじゃないよね?
だって犬は飼い主に奢れないもん!

今度阿部に会った時に、言ってやろーっと!v




***



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