ラストを飾ったのは織田+叶ペア。
西浦の部費など二人には無関係だが、参加する意思が固まったのは、賞品を発表されたすぐ後である。(…)

叶が歌に自信がない&織田と共通の持ち歌がないという理由で、織田が一人で歌うことに。曲は某シンガーソングライターのポップなラブソング。年代は少し前のもので、流行の曲ではなかった。

二人で歌わないことに点数が下がるのではないかと懸念した一同だったが、すべてが織田の計算だった。

歌い始め、のっけから織田は観客へ向かって投げキッス&叶へ愛のウインク。それに発狂する観客。(…)
織田の甘い声もさながら、歌い方が色っぽいとハニーたちがウットリ。栄口曰く「織田が声伸ばすとこがカッコイイ」、泉曰く「顔を横にした時の首筋がイイ」らしい。これにダーリン全員が嫉妬。(…)

そして間奏部分で織田が叶のおでこにキス。それに叶が首筋へキスする形で返し、観客はまたも発狂。叶が珍しく素直なことにも驚く一同。どうやら織田のかっこよさにぽーっとなってるらしい。

歌い終わり、爽やかな笑顔で叶へ微笑みかけ、手を繋いで深々とお辞儀をしてシメ。ほわーっとする二人に、全員が満足した。

織田の狙いは、全カプのイイトコ取り。
そこまでイチャイチャしない=巣山たち、ラブソング=篠岡のご機嫌取り、チュー=観客へのサービス精神だった。

しかも『年上の観客』の年代を踏まえての選曲で抜かりはなく、得点は98点という最高得点を叩き出し、優勝はこの二人になった。余談だが、叶が歌わなかった(織田にぽーっとする顔が可愛かった)ことへも得点が響いたらしい。

ちなみに、今までのカプの萌えが蓄積されたのか、観客は失神者が続出していた。(…)



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