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「どう思う」
「どう思うと言われても、いきなり呼び出されて会って一番にどう思うって聞かれたら『なんだこいつ』だよねー」
真剣な表情のフィンシアに対し、ウィングは満面の笑顔だが怒っているらしく笑顔に威圧感がある。
あの広場の出来事の後、フィンシアはウィングを呼び出した。
だが急に呼び出されたウィングは機嫌がすごく悪い。
「調合してる途中なんですけど。あと少しで完成なんですけど。あと少しで金が入るんですけど!」
「そんなのどうでもいい。今はこっちが大事だ」
「どうでもいい?こっちも生活がかかってるんだ!」
だされたコーヒーを一気に煽り、ウィングは乱暴にカップを置いた。
ドン!と意外にも大きな音が響いく。そんなに完成まじかなのか相当の金が入るのか……。
「わかった、けど俺の話しは聞いてくれ。クオンの事なんだけど」
『クオン』という言葉を聞いた瞬間、ウィングの目が変わった。
ウィングはフィンシアが連れているクオンをいたく気に入って可愛がっている。
そのクオンの話しだ、今までの怒っていたウィングが一変して真剣な顔になった。
「何、クオン君がどうしたの。まさか大怪我!?それとも命に関わる病気!?」
「いや、あいつは元気だし怪我はするけど小さな擦り傷ぐらいだし」
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